自己否定感が強いと、どうしても自分を責めてしまいます。
自分も他人も信じられなくて、苦しくなるばかりなのは本当に辛いことですね。
「自己否定が強い自分から、自分を受け入れて自己肯定ができる自分に変わりたい」
というあなたの思いに答えられる記事を書きました。
あなたが自己否定感から解放されて、自由にのびのびと生きられることを心から願っています。
あせらず、何度もくりかえしながら進んでいってくださいね。
まずは自己否定について整理をしていきますね。
自己否定をする人は、主に「2つの側面」から自分を評価しているといえるんです。
1つ目の側面は「愛情」に関してです。
人は「理解」されて、「共感」してもらって、「受け入れられ」て愛情を感じます。
もし小さなころから「理解されず共感されず、受け入れてもらえなかった」という記憶が強いと、
「愛情」に関する自己評価が低くなります。
「家族にさえ受け入れてもらえなかったのだから、自分は家族以外の人からなんて愛されるわけがない」
という自己評価です。
自分に与えられる愛情について信じられないんですね。
なので小さな失敗をしたり小言を言われただけでも、
「相手に見捨てられる、呆れられる」
というような不安を感じるようになります。
自分への愛情について信じられるようになるには、
「周りの人から共感してもらい、受け入れられ認められる」
という経験が必要になっていきます。
もう一つの側面は「能力」についてです。
人は自分がしたことを認められて、褒められたり感謝されると自分の価値を感じることができます。
「やった、できた」という成功体験で自己肯定が育っていくんですね。
この「できた」という感覚が育ってこなかった場合、「自分は必要な人間だ」と思えないんです。
たとえ周りの人から「君はすごいね」と言われても信じられません。
「そんなことない」「完璧じゃない」と自分の能力を低く評価してしまいます。
また自信がないので「私にはできない、無理だ」と考えてしまいがちです。
自分の能力を信じられるようになるには、身近なことで成功体験を重ねていき、それを周りの人が感謝したり褒めたりすることが必要になります。
何度も何度も「成功体験⇒感謝される・褒められる」をくり返すことで、自分の価値を実感させていくんですね。
では次は自己否定をするようになった「原因」を詳しくみていきましょう。
実は自己否定感は多かれ少なかれ、誰でも感じている可能性があるものなんです。
子どものころ、「料理をしてみたいのに、危ないから包丁を持たせてもらえない」とか
「お酒を飲んでいる大人たちに混ざりたいのに、混ぜてもらえない」とか
「やりたいことができない」ということを何度も経験します。
他の動物は、生まれてすぐに歩けるし動けます。
けれど人間の子どもは、「やりたい」という思いに身体が追いついていませんね。
そして「自分にはできる能力がないんだ」と、自分の非力さを感じています。
ここでさらに他人に「お前はできない」と言われることで、劣等感が強くなっていくんです。
「できない」という劣等感は、うまく使えば「自分を成長させる刺激」にすることができます。
けれど周りからも「お前はできない」と伝えられることで、自己否定は強くなっていくんですね。
「できない=自分の価値を認められない」と感じてしまいます。
こうして小さなころから様々なことが、自己否定をする原因になる可能性があるんです。
その中でもより強く自己否定につながる原因をお伝えしていきますね。
「ただいるだけで受け入れられ、愛される」
この親から子への「無条件の愛」を感じられないと、自己否定感をもつことがあります。
もしかしたら親にとってはたくさんの物を与え、好きなことをやらせてあげた、という思いがあるかもしれません。
けれど物や習い事が愛情の代わりになるかと言えば、そうでないこともありますね。
「自分は受け入れられて喜んでもらえて、存在じたいに価値があるんだ」と感じられなかった場合です。
「言うことを聞いたから褒められる」、などの条件付きで愛情をもらうのではなく
「ありのままの自分でも愛してほしい、必要な人間だと認めてほしい」と思うんですね。
何を頑張っても「もっと凄い子はいるんだから、もっとがんばりなさい」と言われて、親から褒められることがなかった場合です。
がんばっても親に認められないので、
「もっと頑張らなくちゃいけないんだ」
「今の自分じゃダメなんだ」
と自分が頑張ってきたことを否定するようになります。
さらに自分の頑張りを認めてもらえないことから、
「自分は必要とされない」
と思うようになります。
そうなると、
「親にも必要とされないのだから、他人から必要とされるわけがない」
という意識が根付いてしまうんですね。
ひどいイジメを受けたりして、自分を否定され続けた場合などです。
「自分はだめなんだ」ということを刷りこまれていくんですね。
これは小さな頃にもおきることですし、大人になってからでもおきることです。
大人になって怒られ続けたり理不尽な対応をされ続けると、自分自身に対する評価は下がっていきます。
自分の考えを誰も受け取ってくれる人がいないと、自分の考えに自信をもつことができなくなるんですね。
「誰かに伝えたい思いがあるのに、誰も相手をしてくれない、拒絶される、ないがしろにされる」という状態です。
また自分の考えや発言を押さえつけられる状況が続くと、自分の考えが正しいのか分からなくなります。
本当の自分の考えや思いがあいまいになっていくんですね。
これは「暴力」を受けたり「放置」されたり、「力の限り頑張ったのにけなされ続けた」などの場合も当てはまります。
このように発言もできない状態だと、自分の心の中だけでコミュニケーションをするようになります。
そして心の中は自分の考えではなく、他人に言われたことが大きく占めるようになるんです。
他人の言葉や態度などの記憶が大きくなりすぎて、それと自分の考えとがまざっていくんですね。
そうなってしまうと、他人に言われたことに大きく影響をうけるようになります。
他人の言葉を「その通りなんじゃないか」と思うようになり、自分の思いとの境界がなくなるんです。
でもこれは自分の心の中での極端なコミュニケーションによるものなので、外からのコミュニケーションを適切にとっていくことで回復していきます。
自然に対して、人間は無力だと感じたことがあるかと思います。
実際に被災した人のなかには、「何もできなかった」という思いが強く残る場合があるんですね。
その記憶が自分の無力さにつながってしまうんです。
何をするにも「そんなことできない」と否定的であったり、消極的な考え方をするようになります。
このように心が傷ついたことがきっかけで、自己否定をするようになります。
そして自己否定は「これ以上自分が傷つかないために覚えた、防衛反応」なんです。
「自分は○○だからしょうがないんだ」とあらかじめ考えることで、自己防衛をしているんですね。
でも自分を守るために見つけた方法が自己否定だと、人間関係や性格に色んな影響がでてきます。
どんな性格や特徴をもつようになるのか、お伝えしていきますね。
自己否定感が強いと自信がなく行動できなかったり、人間関係でうまくいかなかったりと、色んな事に影響がでます。
どんな特徴がでるのか、みていきましょう。
親から褒められなかったり、集団で遊んだことが少ない場合、自分が認められるという経験が少なくなります。
そうすると、「人に認められたい」という思いが強くなるんですね。
人に認められようと無理してでも頑張るのですが、無理な頑張りをずっと続けることはできませんね。
このとき普通なら「休憩してまた頑張ろう」となるのですが、自己否定感が強い人は休めません。
「まだまだダメだ、もっとやらなきゃ!」と疲れていても、自分が休むことを許せないんです。
こうなると身体の疲れはどんどんたまっていきますし、慢性化していきます。
肩こりが治らなくなったり、片頭痛が続いたりなど症状がひどくなっていくんですね。
それでも休むことができずに頑張り続けると、どこかで頑張ってきた緊張の糸が切れるときがきます。
そうなるともうそれ以上頑張れなくなったり、うつになったりしてしまうんですね。
「もっと凄い子はいるんだから、もっと頑張りなさい」と言われ続けると、自分でも自分の頑張りを認められなくなります。
「~しなきゃ」
「~でなきゃ」
という完璧な理想像に、自分自身を縛りつけてしまうんですね。
そして認められないことで、「完璧じゃないから愛されないんだ」という思いも強くなります。
完璧主義者なのですが完璧が何かは分からないので、何をしていても常に自己否定感があります。
またはこれ以上傷つきたくないので、劣っている自分を認めることがすごく怖くなります。
でも劣っていないかを気にして、いつも他人と比較してしまうんですね。
そして自分は劣っていると思ったり、自分の短所を指摘されたりするとすごく落ち込んでしまいます。
このとき自分を守るために周りを否定することもありますが、でもそのこと自体を苦しく思っていることもあるんです。
「自分の存在そのものを無条件で受け入れられ、愛される」
という経験が少ない場合、
「誰かから愛されたい」
という思いはとても強くなります。
でもいざ誰かから愛情を与えられると、その愛情を信じることができません。
「親にさえ受け入れてもらえなかった自分なんかが、愛されるわけがない」
と考えてしまうんですね。
「きっと自分の何かが目的で、それを取られたら捨てられるんじゃないか」
などと考えてしまい、人を無条件に好きになることができません。
それと同時に、
「自分は頑張って親や先生の望む通りになろうとしてきた」
という思いがあります。
だからこそ、他の人にも同じように交換条件や意味を求めてしまいます。
「無条件で愛する」、という感覚が良く分からないんですね。
自分に与えられる愛情を信じられないので、周りとの壁を強く感じてしまいます。
そうすると何をするにも心から楽しむことができませんね。
そして「人から認められたい」「愛されたい」という思いが強いため、人の目をすごく気にします。
神経質なぐらい、人の顔色をうかがってしまうんですね。
そうすると人付き合いも疲れてしまいます。
「人に受け入れられない」ことを極端に怖がるため、上手く自分を表現することも苦手です。
言いたいことが言えないんですね。
完璧主義であることも、人間関係がうまくいかない理由の1つになります。
「完璧じゃないと認められない」と強く思っていますが、
それは「今の自分を受け入れることができない」ということでもあるんですね。
なので「完璧でない自分に自信がなく、いつも不安を感じていて」
でも「完璧じゃない自分の弱い部分を人に見せられず」
「人に頼ることができない」んです。
また人にも完璧を求めるので、つい他人にたいしても完璧なレベルを求めてしまいます。
他人についても完璧でないと許せないんですね。
「できていない」「もっと頑張れ」と自分も思うし周りからも言われ続けると、いつか自分の可能性を諦めるようになります。
良い意味でのあきらめは、「出来ない自分を受け入れる」ことですね。
でも完璧にできない自分に失望して、「自分に対して無関心になる」こともあります。
「自分にできることなんてない」
「どうせ無理なんだ」
「世の中はこんなものだ」と思うんですね。
とくに自己否定強い人は周りに否定されるのが怖いので、「もっと頑張らなきゃ」という思いが強くなります。
身体に無理をさせますが、自分に無関心になるとこれが更にひどくなります。
周りへの関心がないだけでなく、自分の身体や心のケアにも無関心になります。
健康は、一度害すると元に戻りません。
「今までできた楽しいこと」「当たり前のこと」もできなくなります。
今の生活を10年続けるとして、10年後どうなっているだろうと一度想像してみてください。
身体は元気でいますか?
もしかしたら「3年で身体が壊れるかもしれない」と想像できたかもしれません。
それぐらい自分に無理をさせている人も多いんです。
このように自己否定感が強いと、自分を出せなくて人間関係でとても疲れてしまいます。
常に心が満たされない感覚や、生きづらさを感じるんですね。
そして身体も壊しやすくなります。
では次はどうやって自己否定感から解放されるのかを、詳しくお伝えしていきますね。
自己否定を改善していくには「成功体験」を重ねて、「自分の価値」を信じられることが必要になります。
それが自分を受け入れられる、きっかけにもなるんですね。
人はみんな得意なこともあれば、苦手なこともあって完璧ではありません。
この「できることもあるし、できないこともある自分」を受け入れられると、自己否定感から解放されます。
「ありのままの自分」を受け入れられると、自分自身が一番自分を否定していたことが分かるかと思います。
自分で一番自分をしばって、苦しませていたと気付くんです。
「できることと、できないことがある自分」を受け入れられると、「完璧にやらなきゃ」という焦りや不安を感じることがなくなります。
そうするとスッと肩の力がぬけるんです。
「できないこともあるけれど、できることもある自分」を受け入れた上で、成長したいと思うところを伸ばしていけるようになります。
そうすると「まだ全然だめだ」ではなく、成長した部分を素直に喜ぶことができるようになるんですね。
「できないことがある自分だけど、大丈夫、自分の道を進んでいこう」と受け入れられると、余裕がでてきます。
そうすると過敏に人の顔色を気にすることがなくなるんです。
さらに「みんな何かできないことがある」ことを受け入れると、
自分だけでなく「他の人のできないところ」も受け入れられるようになります。
人に対しても完璧主義で理想をもとめて「イライラする」「いつでも満足いかない」、ということがなくなるんですね。
そうすると小さな事で感謝もしやすくなって、心が穏やかになります。
「自分を等身大以上に見せなくてもいいんだ」と思うようになり、無理をしないでコミュニケーションがとれるようにもなります。
人付き合いがぐっと楽になりますよ。
ではどうすれば自己受容ができるのか、みていきましょう。
自己否定が強いと、常に「できないところ」「不満があるところ」を見てしまいます。
意識をして
「自分の良いと思う部分」
「自分にできること」
「得意なこと」
「自分にしかできないこと」
などを思いつくままあげてください。
紙に書き出して、いつでも見返せるようにしてください。
また寝る前に1分だけでもいいので、1日の良かったことを思い出してください。
小さなことで大丈夫です。
「深呼吸して冷静になれるようにした」とか「報告できた」とか、身近なことで良かったことを思い出してください。
そうやっていくとネガティブな部分ではなく、良い部分をみる習慣が少しずつついていきます。
自己否定感が強いと、「まだまだ全然できていない」と自分の頑張りを認めることができません。
完璧を求めすぎるんですね。
けれど完璧な理想の人間になんて、誰もなることができません。
完璧を追い求めてもなれないので、後悔や不満や不安を常に感じてしまいます。
この常に満たされない感覚を改善するには、自分自身で「できた」「成長した」という実感を持つことが必要です。
これを何度もくりかえして、自分にしみこませていくんですね。
「できた」と思える成功体験は、本当に小さなことでもいいんです。
少しだけでも学んだことや改善してみたことを、「できたぞ」「成長しているぞ」と実感してください。
たとえ上手くいかなくても、失敗したからこそ分かることがあります。
「この方法はあまりよくなかった」ということが分かるので、失敗も成長なんです。
感謝されることで、人は「自分は役に立てるんだ」と自分の価値を感じることができます。
小さな事で大丈夫です。
「あなたのできることで、他の人を助けて感謝される」、ということをくり返してください。
そのためには色んな人と関わることも大事です。
家族やいつものメンバーだと、近いからこそ感謝を伝えることができません。
照れくさかったり、当たり前のことだと感じてしまうんですね。
色んな人と関わっていく中で、小さな親切や思いやりをあなた自身も感じとってください。
人は親切にされると、親切に対応したくなります。
小さなことでも「思いやりを与え、与えられる」、ということをくり返してくださいね。
そうしていくうちにだんだんと「大切にされたなぁ」という実感ができて、自分の価値を信じられるようになっていきます。
人の思いやりを感じられるおすすめの方法は、1人旅をすることです。
人が少なくてのんびりした田舎に、1人で旅行をしてみてください。
旅にでると、いろんな人の親切や思いやりをもらうことになります。
はじめは親切にしてもらうことに、「どうして?」と疑問を感じるかもしれません。
申し訳なく感じることもあるかと思います。
けれどあなたは何もしなくても、そこにいるだけで話し相手になります。
物を買うのにお金を支払うことで、誰かの生活を支えることもしています。
「自分は何もしていない」と思っても、そこいるだけで価値のある存在なんですね。
1人旅だとダイレクトに自分が関わっていくことになるので、より強く人からの思いやりを感じることになります。
これも「無条件の愛情」です。
周りの人の愛情をたくさん感じ取ってくださいね。
周りの人の愛情を感じ、感謝されたり褒められて「受け入れられている」という感覚を実感してください。
悲しかったことや辛かった記憶があると、「だから私は○○できないんだ」と今の状態とつなげてしまうことがあります。
けれど「今の、少しでも大人になった自分」で「過去の自分」を冷静に見ると、違う見え方ができることがあります。
相手の状況や感情が想像できれば、自分が受けたひどい扱いの理由も見えてくることがあるんですね。
そうすると「自分ができないから悪いんだ」「できないから愛されないんだ」という認識が、自分の思いこみだったことが分かります。
この嫌な記憶について「別の視点や新しい視点から捉えなおす」ことができると、自分が成長したことも感じられます。
「この嫌なことがあったからこそ強くなった」とか、「改善するためにしたことが活かせている」とか、良い部分で過去とつながることができるんですね。
視点を広くとって冷静にみる必要があるので、自分だけで考えるのが難しい場合は専門家に頼ることも良い方法かと思います。
「変えられるもの」と、「変えられないもの」を分けてみてください。
理想は「身長が高くてスラッとしてカッコいい自分」でも、もしあなたの背が低ければ「背が低い」ことは、「変えられないもの」ですね。
「交換できない部分」を受け入れて、その上で「なりたい自分に近づくためにはどうすればいいか」を考えてください。
「運動が苦手」なのを嫌だと思うなら、改善できる部分がありますね。
「変えられるところを変えていき」、「少しでも改善できたことを実感する」ことで自分を受け入れられやすくなります。
あなたは今まで親や周りの人から、「なぜこうしないんだ」とか「こうした方がいい」と言われ続けてきたかもしれません。
そして周りの期待や思いに応えようと、頑張ってこられたかと思います。
でもそれは、あなたではない誰かにしばられた生き方になるんです。
他人や周りが言うことを怖がることは、自分ではない他の人に支配されていることなんですね。
「純粋なあなた自身の思いで、自由に生きる」には
「自分には自分の、他の人には他の人の役割があって、それぞれの生き方がある」
ことを知る必要があります。
他の人の感情や態度や行動などは、自分ではコントロールできるものではありません。
その人自身が調整したりコントロールしていくものです。
「自分が頑張ることで親や他人の気分を変えることができる」と思っていると、自分が無理をしてでもなんとかしようとします。
けれど「どう感じるか」は人それぞれ違います。
同じ行動をとっても、人によっては「嬉しい」と思う人いれば、「ありがた迷惑だ」と思う人もいます。
きっと「何も思わない」人だっています。
「相手の感情」は相手のものです。あなたがどうこうできると思わないでください。
そこは相手自身にコントロールしてもらうところですね。
その人自身にお任せしましょう。
「他人の気持ちは他人のもの」、「自分には誰にも関与できない自由がある」ことを知ると、イライラや許せない、ということがなくなります。
他の人の言うことで振り回されず、自分の道に集中できるようになるんですね。
あなたは完璧主義でたくさん努力をされる人だとします。
長所は「努力ができる」ですね。
けれどこれは「身体が壊れるまでやめられない」という短所にもなるんです。
とくに自己否定の強い人は「こんなのじゃ全然だめだ」と思って頑張り続けます。
無理をし続けて体調がわるくなっても休めません。
本当に身体に負担をかけやすいんです。
そして「自己否定」も使い方しだいなんです。
「”まだ全然だめだ、やらなきゃ”と努力してより良い結果をだす(自分は完璧には満足していなくても)」となるか、
「”できない、やっぱり自分には無理なんだ”と自己否定してお終い」か、
気持ち一つとっても、使い方で全然変わってきます。
使い方をまちがえなければ、成長することへのエネルギーになるんです。
人は赤ちゃんのころから「できない」を何度もくり返して成長していきます。
寝返りをしようとしても「できなくて」何度もトライしますね。
自分で歩きたくても「できなくて」、何度もこけたり座ったりしながら歩こうとします。
赤ちゃんのころから、「できない」思いとともに育ってきたのが人間です。
「あきらめる」か「なにくそ」と思うか、「できない」ことに対する使い方で行動が全然変わっていくんですね。
なので欠点だと思うところも長所として使えるし、長所と思っていることも行き過ぎると短所になりえるんです。
自分の短所を嫌がるのではなく、「使えることもあるんだ」と知って下さいね。
実は短所は悪いものではないんです。
こちらに短所を気にしすぎて「自分のことが嫌いな人」が「自己嫌悪をしなくなる方法」について書いています。
もし良かったらこちらも読んでみてくださいね。
あなたは今まで自分の思いがうまく伝えられず、人づきあいに疲れていたかもしれません。
または周りの目が気になって、完璧をよそおってきたかもしれませんね。
でもあなたの自然な思いや考えを、無理なく受け取れる人はいるんです。
離れていく人もいるかもしれません。
そして理解してくれようとする人もいるはずです。
小さなことでもいいです。
自分の自然な意見を伝えてみると、案外スッと受け入れられることがあります。
そして自分の意見が「悪いことでなかったんだ」とか「怖がることなかったんだ」と知れるんですね。
そのことを実感すると、
「自分の本当の意見を聞いてもらえるんだ」とか
「自分の思いは受け入れられるんだ」ということが理解できるようになります。
それが自信や自分を受け入れることにつながっていくんですね。
もう一つ、自己否定が強い人がとくに意識してほしいことがあります。
それは「自分を大切にする」ことなんですね。
「私はこうしなきゃいけないんだ」ではなくて
「自分を大切にするにはどうすればいいか」
を考えてください。
「疲れていても残業をしてしまう」のなら、
「あぁ今疲れてるなぁ・・・」ということをまずは自覚してください。
そこで「いやダメだ、頑張らないと」ではなく、ただ疲れていることをいったん受け入れてみてください。
自分の本当の思いを知るのは怖い、恥ずかしい、見たくない、と思うかもしれません。
けれどまずは「自分の思いを知って大丈夫なんだ」ということに気づいてください。
それから「今私すごく疲れてるけど、本当に残業できる?残業できたとしても、むりしてない?」
と自分の心に聴いてください。
もし無理をしているのなら、無理をさせない方法を選んでください。
こうやって自分の心に「本当にしたいこと、思っていること」を聴いて、受け入れて実際に行動することが、「自分を大切にする」ことです。
こうして「自分のために考えたことを実際に行動する」ことで、「自分の気持ちを尊重して」、「感じていることを受け入れる」、ということが出来るようになっていくんですね。
自己否定感が強いと、疎外感でいつも生きづらさを感じます。
この自己否定を改善するには、「得意なことも苦手なこともある自分」を受け入れることが大事になってきます。
「恥ずかしいこともある自分」
「嫌なところもある自分」
みんな持っている、人間らしいところです。
ありのままの自分を受け入れると、「完璧を目指すのではなく、自分ができることをしよう」と肩の力が抜けるんですね。
そこから小さなことでも「できた」「成長している」と感じていくことで、「できるんだ」と自分を信じられるようになっていきます。
また人から感謝されることで、「役に立つ自分」や「自分の価値」を実感できます。
ここまでくると、「自己否定感は、自分で作り出していた主観的な見方だった」ことに気づくはずです。
あなた自身が一番あなたを否定して、苦しませていたんです。
「嫌われても、弱くても、できないことがあっても、人と違うところがあっても大丈夫」
と受け入れられると、凄く落ち着きます。
「ありのままの存在そのものを受け入れている」という状態です。
これができると他人の目が気にならなくなります。
あなた自身の思いで、自由に選んで生きることができるんです。
焦らなくても大丈夫です。
何度もくり返しながら、自己否定感をうすめて自分を受け入れていってください。
自分を責めたり追い立てず、自己否定感から解放されて、自由にあなたの思うように生きられることを心から願っています。