「コミュニケーションって、難しい・・・」
色んな場面で使うコミュニケーションですが、なかなか思い通りにいかないことってありますね。
言いたいことが伝わらなかったり、場の空気が悪くなったり・・・
「どうしてあいつは気難しい人ともうまく会話してるのに、自分はできないんだろう・・・」
そう思われましたか?
実は、ここにコミュニケーションが苦手だと思う人の特徴が隠されています。
まずはその特徴を知っていきましょう。
更に今回は、読み終わったころには自分から話したくなるような会話のコツもお伝えしていきます。
特徴とコツをつかんで、コミュニケーションで良い人間関係を作っていきましょう!
「私が話すと変な空気になったりしないかな・・・」と思う内気なタイプ
「あ、これ言いたい!」と話しの途中で言いたくなるタイプ
「あれは絶対間違ってる」と自分以外の意見を受け入れにくいタイプ
それぞれコミュニケーションに問題がありそうですが、実はこの3タイプには最大の共通点があります。
その共通点こそが、コミュニケーションが苦手な人の考え方の特徴なんです。
そうなんです、「意識がほぼ全部自分に向いている」んです。
「自分は相手にどう思われるか」「自分は傷つけられたりするのか」ということや、
「自分が思うこと」に頭をいっぱい使っているんですね。
なので会話の内容に集中できなかったり、冷静に考えて言葉を出すことがうまくできません。
じゃあどうしたらいいの?というと意識を相手に向ければいいんです。
「相手に意識を向けられる」ようになり、コミュニケーション上手になる方法を「聞く編」と「話す編」に分けてお伝えしていきますね。
コミュニケーションって、「会話のキャッチボール」なんです。投げられた言葉たちを受け取ってから、そこに自分の思いを乗せて投げ返します。
受け取ることも大切なんです。
人は知っていることや思ったことを、どうしても言いたくなるときがあります。
でももし、あなたが途中で話の流れを切ってしまったら・・・
相手の言いたかったことの全部はあなたには伝わっていません。
そうすると、あなたは見当違いなことを言ってしまうかもしれないのです。
一旦最後まで聞くことで、お互いの思いが伝わるんです。
話の途中で否定されると、だれでも気分が悪くなりますね。
でもとりあえず最後まで話を聞くだけで、「とりあえず言いたいことは理解されたんだ」と相手は感じます。この「とりあえず」が大事なんです。
その後だと、こちらからの意見もぐっと受け入れてもらえる確率が上がります。
「そうなんですね」と肯定しながら、相手が最後まで話し終えるのを待ちましょう。
「目か、顔だけを向けて無表情で話を聞く」
相手がこんなだとちょっと怖いですね。しかも話を理解しているのかもナゾです。
できるだけ目も顔も身体も相手にむけて、全身で聞きましょう。
あいづちも打って、「聞いてますよ」と全身で表現しましょう。
そうすれば相手は理解されていると思って話しやすくなります。
意外かもしれませんが、リアクションこそ「コミュニケーション最大の武器」になります。
会話の達人は、必ずと言っていい程リアクションが上手です。TOKIOの国文太一さんは会話が上手ですが、実はリアクションがとても上手なんです。
あいづちも打って、「聞いてますよ」と全身で表現する、それだけでいいんです。
そうすれば相手は理解されていると思って話しやすくなり、あなたとの会話を楽しみます。
自分から話すのは苦手でも、「あいづちを打つ」くらいだとハードルは低くなりますね。
あいづちを少し工夫すると、相手が「あ、分かってくれてる」と感じて心のキョリが縮まるものがあります。
1つは「相手が伝えたい大事なポイント」をくり返すことです。
もう1つは、「相手の感情」を「あなたの言葉で」くり返すことです。
「すごく寂しくなりますね・・・」など。
気持ちを受け取ってますよ、という言葉のキャッチボールができますね。
①話す前に言いたいことをはっきりさせる
②言いたいことを最初に伝える
③理由を話す
できれば一言でまとめた方が、一番言いたいことが伝わります。
その後理由を話すことで、思い付きでないことが伝わりますね。
焦らず一呼吸おきながら話すと、落ち着いているように見えますよ。
「これよろしくお願いします」では誤解を招く可能性がありますね。
しかし、たったこの3つを意識してみるだけで印象がガラッと変わります。
「小林さん(誰が)、15時までに(いつ)この資料をまとめてください。(何をするか)」
これで相手にしてほしいことが正確に伝わりますね。
「何を」「どうしてほしいのか」「その理由」を具体的に伝えましょう。
「私は別にいいと思うんですけど○○さんに言われて仕方なくですね、こっちのことも言わなきゃいけなくなって・・・」など前置きが長すぎると
「けっきょく何が言いたいんだ」となりますね。
「恐れ入りますが、~のことでお願いがあります」とシンプルに伝えた方が、好印象です。
理由もシンプルに伝えましょう。
分かりやすく伝えるには、ダラダラ話さないことが大切です。
了解をもらったら、「ありがとうございます」などお礼を伝えるのも大事ですね。
初めましての印象で、「相手から話しかけられる内容」や「つながる人間関係」などが変わっていきます。
だからこそ、あなたの良さが伝わるように自然体でいきましょう。
その後も背伸びしなくて良いので楽ですし、相手もリラックスしてあなたに関われます。
では「あなたのことが伝わりやすい自己紹介の方法」をお伝えしますね。
「過去に何をしたか」「今何をしているか」「未来に何をしたいか」
この過去と今と未来がつながっていると、あなたがどんな流れを歩んでいるのかイメージできます。
もし過去が言いにくい場合は、「今から未来に何をしたいか」を話してください。
そこが一番大事です。
良い情報が入って来たり、助けてくれる人が現われるかもしれませんね。
思っているだけのことは、相手にはまず伝わっていません。
一言でもいいので何にでもお礼を伝えていきましょう。
感謝する方もされた方も気持ちが良くなりますよ。
さらに感謝された方は、あなたのことを気にかけてくれるようになります。
ここまで「コミュニケーションが苦手な人の特徴」と、会話のコツ「聞く編」「話す編」をお送りしてきました。
これからとても大切な、「上手なコミュニケーションをとるための心構え」をお伝えしていきます。
実は、会話の内容が正しいか間違っているか、というのはコミュニケーションの中ではあまり重要ではありません。
相手は「聴いてほしい」のであって、まちがいを指摘されたいとは思わないからです。
話を聴いて、理解されたいんですね。
「共感」とは、「相手の状況を想像して、どう思っているのかを知る」ことです。
「相手が本当に言いたい想い」を知れるといいですね。
そして相手は「理解された」と感じてはじめて、あなたの意見を受け入れる準備ができます。
相手の思いをくり返したり「そうなんですね」とあいづちを打って、理解していることを伝えましょう。
もしあなたの考えと違っても、お互いが共感できるところを探してみてください。
たとえば
「(解決方法はよくないと思うけれど、)私もそこは問題だと思う」
などです。
相手は正論がほしいわけではないことを意識しましょう。
あなたと他人は違う人間ですね。違った人生の経験があって、違った知識を持っています。
なので考え方も違って当然なんです。
「あの人の意見は間違っている」と決めつけないでください。
また苦手な人がいても、「違う価値観を持つ人間なんだ」と思ってください。
その人が話す言葉そのままを受け取って、「自分はダメだな・・・」と否定しなくていいんです。
みんな違う価値観を持つ人間です。
この意識を持つことが非常に大切です。苦手な人も違う人間だと一歩引いて見られるので、苦手な感情が少し和らぎますよ。
実は信頼関係があるかないかで、あなたの意見が受け入れられるか反論されるかが決まります。
相手と信頼関係がない場合、あなたの意見は「他人の意見」にすぎず、軽くみられます。
話を聞いてほしいなら、まずは信頼関係を築きましょう。
信頼されるには、相手の話をよく聞き、相手の想いや求めているものを理解する「共感」がいります。
相手が「この人は自分を理解している」と思うことが、信頼につながるんです。
会話が途切れてシーン・・・となったとしても、慌てないでくださいね。
仕切り直しや考えをまとめる時間に使いましょう。
気まずく思うのではなく、会話の流れを整えるためのものだと思ってください。
その間、相手も話の流れや言いたいことを整理していることがあります。
感情的に動いても、「本当に言いたいこと」が伝わることって実はあまりありません。
しかもいつもはしないような行動をとって、よけいに誤解されます。
だからと言って感情にフタをし続けるのも危険です。
感情をおさえつづけると、いつか爆発して取り返しのつかないことをしでかす場合もあります。
そこで感情を出すときは、「言葉で伝える」ことをしてみてください。
「頑張ってきたのに評価が良くなくて、自分は認められないんだと辛く思いました。」
こうやって「感情を言葉で伝えられる」ようになると、相手はあなたの感情を理解しやすくなります。
そうすれば、相手は謝ったり「ではどうすればいいのか」というアドバイスなども言いやすくなりますよ。
相手が怒ったりイライラしているとき、ビクビクしたり「理不尽だ!」とあなたの感情も巻き込まれると、もう冷静に考えることができなくなります。
ものごとの全体を見て、どう話をすすめればいいか、なんて建設的に考えたいときに相手の感情に振り回されても良い解決方法は浮かびませんね。
相手の感情ではなく、「何が起こっているのか」というものごとに集中してください。
そうすれば建設的に話を進める方法を考えることができます。
1つの議論が終わったら、さぁ次の課題にとりくもう、となりますね。
そこでまた同じ問題を蒸し返すと話が前にすすみません。
「なんでその時に言わなかったんだ」とか「そんなこと覚えてない」となるかもしれません。
もし分からないことや納得がいかない場合は、その場で質問するようにしましょう。
コミュニケーションのもつ力は凄いです。
人間関係が変わっていき、苦手な人や環境まで変わっていきます。
上手に伝わるとそれだけで問題も解決しやすくなります。
うまくコミュニケーションがとれない・・・と感じるなら、それはあなたが今までより広い世界に入ったということです。
たとえ失敗しても、「この方法はよくなかったな、違う方法をためそう」という気づきを得られます。怖がらずにどんどん試していってください。
コミュニケーションで、あなたがリラックスして自由に人と関わっていけるときを楽しみに待っています。