「相手の気持ちがわからない人」、あなたの周りにはいませんか?
いつの間にか人を怒らせていたり、変な空気にさせたり。
でも本人はどうして怒らせたのかが分からない・・・。
こうなると人間関係で上手くいかなくなることもでてきそうですね。
今回はまず、人の気持ちがわからない人に共通する「特徴」を紹介します。
あなたや周りの人と照らし合わせてみてくださいね。
それから「全然わかってくれない!」と思う人への関わり方もお伝えします。
どんな方法だと気持ちがわからない相手に伝わるのか、ぜひ読んで試してみてください。
最後は「人の気持ちがわかるようになるための方法」です。
相手や空気が理解できるようになると、今までより広い視野で世界を見るようになります。
これは良い人間関係を築くためにとても役に立つものです。
こちらもぜひ試してみてくださいね。
まずは“人の気持ちがわからない人”の特徴からみていきましょう。
会話の中の単語を拾って「あ、これ言いたい」と思えば、言ってしまいます。
話に直接関係なくても、とりあえず言ってしまうんです。
なんでも自分の関心事とむすびつけて話してしまうんですね。
相手がどう思うかとか、その場の流れとかは想像できません。
なのでいきなり関係のないところに話が飛んだりもします。
「え、なんで今そのことを言うの・・・」と不思議なとき、本人はただ言いたくて言っています。
色んな状況があって、人それぞれの理由で行動しますよね。でも、人の気持ちがわからない人は「自分だったら」の視点でしか考えません。
自分の世界観で話すのですが、相手も自分と同じ世界観の中にいると思っています。
ということは、相手も同じ気持ちだと錯覚しているんですね。
なので相手にとってあまり参考にならない答えになるのですが、それに気づきません。
人の気持ちがわかると、色んなことがスムーズに進みますね。対応も的確になるので信頼され、深い人間関係も築けます。
けれど人の気持ちがわからない人は、そもそも「人の気持ちがわかり、人のために行動する」ということにメリットを感じません。
むしろ自分の心地よい状態は「人に合わせないこと」にあります。
なので人の気持ちより自分の気持ち、なんです。
自分がしたいことをする方が大事なのです。
基本的に興味があることは自分についてです。
他の人がどう思うかや、世の中のことについてあまり興味がありません。
1人の方が自分に集中できるので、人と関わらなくても平気です。
他人への気づかいなどはいらない、自分が心地よいと思う世界にいたいんです。
どんな状況で、その人はどんな気持ちでいるか、ということが想像できません。
それは単純に知らないから、というのもあります。
そして知ろうともあまりしません。人のことに興味がわかないんですね。
あくまでも自分が経験したことや、感じたことの範囲内でしかイメージできません。
なので「なんでわかってくれないの!」と恋人に言われたりしますが、想像できないんです。
仕事も恋愛も、必ず相手がいます。人間関係が重要になってきますね。
相手が何を求めているかがわかると、色んな事がスムーズに進みます。
けれど自分のことばかり考えていると、仕事でも恋愛でも相手とうまく協力できません。
自分勝手にふるまってしまうんですね。
その結果、意見のズレがおきたり人を怒らせたりすることもあります。でも人の気持ちがわからない人はその理由がわかりません。
相手が本当に言いたいことや怒らせた理由が想像できないから、どうフォローしたらいいのかもわかりません。
さらに興味がないのであまり気にせず、怒らせたままほったらかしにすることもあります。
それだと人間関係で学ぶことも少なく、すれ違いがおきやすいままになります。
相手のことやその場のことを考えず、言いたいことはズバズバ言ってしまいます。
それにやりたいことをするので、空気が読めない人だと思われます。
もし相手の機嫌や空気が悪くなったことが感じ取れても、理由がわかりません。なので繰り返してしまいます。
たとえ相手がつらい思いをしていても、自分がしたいことをしてしまいます。
そもそも相手のつらさが想像できないので、他人事のように感じます。
なので薄情ものだと言われることもあるかもしれません。
でも自分のやりたいことをゆずれないんです。
自分のしたいことを優先するのですが、自分の細かな感情の動きまではわかっていません。なのである意味自分の感情にも鈍感だったりします。
特に日本では先生や親から「みんなと一緒のことをしなさい。みんなに合わせなさい。」と教えられることが多いです。
そのとき個人的な感情は二の次になります。
それが習慣になっているので、一体何に対して不安を感じているのか、イライラしているのか、何が嫌いで、どんなことがしたくて、何をしたくないのか、などがよく分からないんです。
モヤモヤしていて、理由がすっきり分かりません。
自分の心の動きが分からなければ、人の心の動きを想像することはできませんね。
自分にも他人にもしっかり向き合っていないんです。
ここからは人の気持ちがわからない人でも、人の気持ちや状況が理解できる「伝え方」をお伝えします。
あなたはカチンとくることやガッカリするようなことを言われて、怒ったとします。
でも人の気持ちがわからない人は、あなたがなぜ怒っているのかを想像できません。
「なぜだか怒っている」ということしか分からないんです。
冷静に「どの部分」や「どの言い方」が嫌だと思ったのかを伝えることで、相手は理由を知ることができます。
「~と思っているときに、その言い方は相手が傷つくと思うよ。」
こんなふうに自分がイラっとしたことだけでなく、他の人の場面でも説明してもいいですね。
人の気持ちがわからなくても、状況 + 感情 で伝えると相手が理解しやすいです。
「○○が起こって」「○○な気持ちなので」「○○したい」
と相手にしてほしいことやしてほしくないことを伝えてみてください。
あなたの気持ちを理解しやすい言い方がいいですね。
おそらく多くの人がそうだと思いますが、
後から「あのとき実は嫌だった」と言われても、細かくは覚えていませんね。
でも人の気持ちがわからない人はもともと周りに興味がないので、さらに覚えていないです。
覚えていないことについて言われるより、その場で丁寧に言われた方が理解しやすいですね。
どんな状況でどんな気持ちだからどうしたいか、というのはその場で伝えましょう。
人の気持ちがわからない人は、一般的な考え方をしなかったりします。「一般」には興味がないんですね。
なのであなたが「今の部署ではこうした方がいい」と思うことを伝えても、「いや、それはおかしい」と受け取らなかったりします。
そんなときはあなただけでなく、他の人たちも同じ意見だと伝えると「他の人たちはそう思うのか」ということを理解します。
人の気持ちがわからないと、人間関係でトラブルがおきやすくなります。
でも本当に気持ちが分からないので、どうすればいいのかも分かりませんよね。
ここでは「人の気持ちが理解しやすくなる方法」をお伝えしますので、ぜひためしてみてください。
自分以外の人の気持ちって、みんな分からないものです。でも想像はしています。
相手の「背景」や「性格」や「その時の場面」から、相手の立場を想像しているんです。
そうすると何が本当に言いたいことで、どうしてそんな気持ちになるのか、ということが想像できます。
たとえば怒っていたとしても、言葉通りではなく本当に察してほしいことは他にあることが多いです。それを想像するには「背景」と「その人が大事にしているもの」とか「性格」とかをつなげていく必要があります。
こうして「相手の立場になって考える」ことができるんですね。
どんな話題にどんな反応をしているか、ということを観察してください。
そうすると「相手が大切にしていること」や、「気にしていること」などが分かってきます。
そこがわかれば相手を怒らせたり傷つけたりということが少なくなります。
相手のためにと思ってしたことが、逆に相手を怒らせてしまったことはありますか?その場合は相手がどう思うかの確認が必要です。
「行動する前に」それが本当に相手のためになるかを相手に確認しましょう。
確認すればもっと良い方法が見つかったり、食い違いがなくなるのでお互いスムーズにものごとを運べます。
多くの人は、心で思ったことを少し柔らかくしたり曲げて話をします。そうして相手を傷つけないようにしたり、場の空気を壊さないようにしています。
もしくは「自分は怒っているんだぞ」ということを見せるために怒ったりします。
でもその言葉が出るまでには、色んなことが重なっています。たとえば朝から上司に仕事を押し付けられた先輩が、イライラして小さなことにも怒鳴ったり。
なので相手の言葉そのままを受けとらず、その背景を想像してみてください。
そうすればその言葉が出る理由がみえてきます。
あなたの世界観は、あなたのものですね。同様に他の人にもそれぞれ世界観があります。
あなたが持っている情報以上に色んな事情や背景を持つのが人間です。
なのであなたの持つ情報だけで決めつけないでください。
判断が必要なら、色んな視点でみるようにしましょう。
他の人たちにも確認したうえで判断してみてください。全体像がわかって、より良い方法が見つかりやすいのでおすすめです。
会話中に知っていることがあると、つい話をさえぎって言いたくなるかもしれません。
けれど全体が分からないと、相手が本当に言いたいことは何かつかめないことが多いです。
なのでまずは最後まで人の話をしっかり聞くようにしてみてください。
そうすると、その人が何について言いたいのか、ということが分かります。
まずは人の話をよく聞いて、よく理解してから話すようにするといいですね。
思ったことをそのまま話すと、他の人にとっては嫌な言葉だったりタイミングが悪かったりします。
会話の進行を止めてしまったり、脱線させたりもしますね。
そうならないよう、思ったことを言う前に「本当にこれは今言うべきことか」を心の中で考えてみてください。
「今は何をしていて」、「相手はどんな立場の人で」、「みんなはどこを目指しているのか(やりとげたいこと)」
これらを考えた上で話すと、言わなくてもいいことを言って嫌な気分にさせたりすることが少なくなります。
他の人がどんな反応をしているかを観察してみてください。
自分の世界観の中にはない反応をしているはずです。
多くの人や相手は何についてどういう反応をするのか、ということを観察して、特に嫌がることを知っていくといいですね。
嫌がることを避けるだけでもその場の流れをとめることがなくなりますし、人間関係もずいぶんとスムーズになります。
1人の世界は心地よいですね。でも自分の固い世界観の中に閉じこもっていても、人の気持ちは分かるようにはなりません。
少しずつでも外にでて、色んな人と出会い、視野を広めることで人の気持ちがわかるようになります。
自分が経験したことは想像できますね。
色んな人がいて、色んな考え方や生き方があることを知っていきましょう。
私も実は人の気持ちがわからなくて、その言葉が何を思って言われているのかが分かりませんでした。それで職場の先輩方との人間関係では苦労しました。
人の気持ちをわかったうえで対応するって、難しいですよね。
でも外国へ旅に出てみると、言葉の壁で難しいことが言えなくなるんです。
だいたいみんな分かりやすい英語でストレートに思ったことを話すようになります。
思ったことを表現するのがふつうになるんですね。
ということは、相手がどんな反応をするかを学ぶチャンスがたくさんあったんです。
社会や外国に出て色んな経験をすることで、人それぞれの考え方や、行動する理由があると知ることができました。
そうすると、背景を理解しようとするし、落ち着いて考えられるんです。
相手のことが分かるようになると冷静に、落ち着いて対応できます。
全体のことも見えるようになってくるので、相手やその場の空気も感じられるようになります。
変な空気になったり相手を怒らせたりしたときは、なぜそうなったのかを勇気をだして考えてみてください。
そうして相手や全体をみれる習慣ができると、もっと視野が広がっていきます。
良い人間関係も広がっていきます。
あなたが人の気持ちがわかり、自分も相手も楽しい時間を過ごせるようになることを、心から楽しみに待っています!