「頑張っても仕事ができない、自分はダメなやつだ…」と自分を責めていませんか?
仕事は距離感をしっかり持つと、驚くほど上手くいきます。
今回は仕事のコツも含めて、「仕事ができない辛さ」を乗りこえる方法をお伝えしますね。
あなたが辛さにとらわれず仕事ができて、イキイキと過ごされることを心から願っています。
実は、「仕事ができなくて辛い・・・」と悩んでいる人の行動や考え方には、共通点があります。
まずは「どんな行動や考え方が、仕事を辛く感じさせているのか」を見ていきましょう。
「仕事ができなくて辛い・・・」と悩んでいる人には、まじめに仕事に取り組む人が多いです。
一生懸命仕事をしようとします。
けれど理解しきれていなかったり全体が見えていなかったりなので、空回りをします。
そしてできない自分を責めて落ち込んでしまうんですね。
まじめなので更に仕事を頑張ろうとするのですが、一生懸命になればなるほど焦ってうまくいかない・・・悪循環ですね。
完璧を求めるあまり、色んなことに時間がかかりやすいこともあげられます。
そして人にはあまり質問をしません。
自分で全部やってしまおうとするんですね。
なのでミスをしていても発見が遅れてしまいます。
時間がかかっているのにミスをして、なので「自分はダメなやつだ・・・」と落ち込みます。
理想が高いのですが、現実には理想通りには仕事ができません。
そのギャップに自信をなくしていくんですね。
自分がこうだと思ったら、他の人の意見はあまり聞き入れません。
自分のやり方をしてしまい、同じ間違いを起こします。
このため周りと同調しずらく、周りのことがあまり見えていません。
なので助け合うということができず、仕事がスムーズにいきにくくなります。
周りに迷惑をかけることを極端に嫌がります。
また、「周りをイライラさせてしまうかな・・・」と人の目をよく気にします。
周りの目を気にするので返事など単純な返事はしっかりするのですが、内容を理解しているわけではありません。
分からないのに「分かりました」と言ってしまい、どうしようと焦ります。
理解しきれていないこと、焦ってしまうことでさらにミスを起こしがちになるんですね。
「分かりません」と言って怒られるのが怖い、ということがあげられます。
これまで質問したときに、
「それぐらい自分で考えてやれないの」とか
「そんなことも分からないの」など言われてきて聞くことが怖くなっています。
そうすると確認できず自分の方法でするので、間違いやすくなりますね。
失敗し続けて自信をなくし、「仕事ができない自分」のイメージができあがっています。
そうすると何をするにも、何を言われるにも萎縮してしまって冷静に考えられません。
萎縮すればするほど、自分のことでいっぱいいっぱいになりますね。
そうすると仕事に気を向ける余裕がなくなり、よけいに失敗をしやすくなります。
休みの日でも、「また仕事でミスをするのかな・・・」「また怒られるのかな・・・」と不安になります。
「起こるか分からないネガティブな未来」について不安になってしまいます。
悩んでもどうしようもないことが分かっていても、不安を感じることを止めることができません。
「自分は役立たずで社会では生きていけないやつなんだ」
「自分には価値がない」
「私がいると会社に迷惑かけている・・・」
「会社に居場所がなくて辛い・・・」
など自己嫌悪をしたままになります。
以上が「仕事ができなくて辛い・・・」と悩む人によくある共通点です。
ではどうすれば仕事ができて辛くなくなるのか、次からみていきましょう。
ではどうすれば「仕事ができなくて辛い状況を変えることができるのか」についてお伝えしますね。
改善方法には「心の持ちかた」と「仕事の具体的なやり方」があります。
1つ1つ具体的に見ていきましょう。
「仕事ができなくて辛い・・・」となっている人は、「仕事の評価 = 自分の全て」になっていることが多いです。
でも仕事はあくまで、あなたが普段していることの1つです。
あなたは仕事以外のこともしていますね。
仕事でのあなたは「会社の職員」という1つの「役割」です。
家でのあなたは「家族の一員」という1つの「役割」があって、
習い事をしていたら「しゅみグループの一員」という「役割」があります。
仕事はあくまでも「一つの役割」です。
あなたの全てを表しているわけではありませんね。
またどんな人間でもできることと、できないことがあります。
苦手なこともあるのが人間で、私たちですね。
そしてあなたができることや得意なことで、誰かの役にたてればいいんです。
家族や友だち、しゅみ、楽しみ、好きなことなど、他の分野であなたの心が喜ぶことをみてください。
仕事ばかりに目が行くのではなく、あなたを幸せにする役割を大切にしてくださいね。
「周りからどう思われているのかな・・・」
「また怒られる!」
など「周りから言われること」ばかり気にしていると、仕事に気が向かなくなりますね。
気にしすぎて萎縮してしまうと、よけい仕事のことを考える余裕がなくなります。
結果、さらにミスをしやすくなっていくんですね。
怒られたりした場合、「その言葉の本当に大事な所」や「仕事に生かせるところ」だけを受けとってください。
「相手のきつい言葉」や「あなたを責める言葉」などをそぎ落として話を聞いてください。
「仕事上、自分が本当にすべきことは何か」に意識を向けてください。
周りの人たちのことで意識を使うのではなく、「仕事上のすべきこと」に集中してください。
そうすると「今優先すべきこと」が見えてきます。
相手の態度に振り回されたり、大きく外れた対応などをしなくなりますよ。
そしてほとんどの仕事には毎日同じことをする「ルーティン」がありますね。
ルーティンができるようになると、ようやく大事なポイントなどが見えてきます。
気を付けるポイントに集中するのでミスが減り、仕事も早くなっていくんですね。
そこまでいくと余裕もでてきます。
ルーティンができるようになるためにも、仕事中は仕事のみに意識を向けてください。
他の人の機嫌などはほっておいて大丈夫です。
ルーティンができるようになるには、人それぞれの時間があります。
中々できない人も、すぐにできる人もいます。
人と比べず、自分のペースで少しでも前に進めるといいですね。
流れをルーティン化するためには、「一緒に動く人の流れ」を見て真似をして覚えていくといいですね。
さらに「一番お手本になりそうな人が、一番優先してやっていそうなこと」を2,3個ぐらい見つけてください。
そして自分でするときも、同じところに集中してください。
集中するのは1つ1つで構いません。
大事なポイントが分かると、集中するポイントがしぼられるので動きやすくなります。
1~10まで全部覚えて1つ1つやっていくのはなかなか難しいですね。
まずは真似をして、大事なポイントだけに集中しましょう。
ミスをして怒られて萎縮すると、さらに頭がいっぱいになり全体を見る余裕がなくなります。
ビクビクすればするほど、落ち込めば落ち込むほど自分のことで一杯になります。
そうすると仕事自体に集中できなくなるんですね。
でもミスは「一つの結果」です。
「これじゃなかった」という気づきです。
「改善できることがある」ということなんです。
なのでミスをして怒られてビクビクする、自己嫌悪する、ではなく「改善策」に目を向けてください。
落ち込んだままだと、同じことをくり返すことになります。
ミスをしながら学んで改善していくことで、だんだんスムーズにできるようになるといいですね。
そしてトラブルは起きても、なるようになっていきます。
失敗やミスを恐れすぎないでください。
ミス⇒「改善できるところはどこだろう」
と反射で考えて、習慣化してみてくださいね。
「そんなこともできないのか!」
「何度言ったら分かるの?」
こういう言葉を聞くと「自分はダメなやつなんだ・・・」と思ってしまいそうですね。
でも相手が叱っているのは、「あなたの人格についてではない」ことを理解してください。
ミスをしたり期限に間に合わなかったり、という出来事について相手は意見を言っています。
あなたの人格が嫌いで憎くて仕方がないから怒っている、というわけではありません。
人格を否定されたわけではない、ということを忘れないでくださいね。
もし人格を否定されるような言葉を言われたとしても、あなたが集中して聞くところは
「仕事に関することで、相手が本当に言いたいこと」
「仕事上の目的を達成するために必要なこと」
です。
仕事だけであなたの人格の全てを表すことは難しいことですので、人格否定の言葉は気にしないでくださいね。
「仕事の細かいことにも、落ち込んだりビクビクしたりする」
というなら、あなたは目の前にある仕事のことしか見ていません。
そうすると「毎日同じことの繰り返しだ」「ただ仕事をする毎日だ」という感覚になります。
イキイキとした毎日にするには、仕事の先に「あなたのやりたいこと」や「夢」や「目標」などを持つ必要があります。
旅行に行きたいとか、エステを受けたいとか、なんでもいいです。
あなたがやりたいこと、喜ぶことをしようと決めてください。
そうすると「目標を達成すること」に意識が向きます。
いちいち細かいことに大きく揺さぶられることがなく、考えがシンプルにまとまって行動しやすくなりますよ。
あなたのやりたいことや夢や目標などが、仕事の先につながるように考えるといいですね。
もしいつまでも仕事のことを考えて憂鬱になっているなら、どこかで気持を切り替える必要があります。
気持ちの切り替え方は「映画を見て気分を紛らわす」などではありません。
1つのできごとに対する捉え方を変えていきます。
ミスをして「仕事ができない、辛い・・・」とあなたが思ったことは否定しないでください。
「あぁ自分は今仕事ができなくて辛い、と思っているんだな」と考えてください。
こうすると客観的になるので冷静になりやすいです。
その後気持ちの切り替えとして、プラスになる面を探すんです。
どんなことにもマイナスの面とプラスの面があります。
もしくは色んな側面があって、自由に捉えることができます。
「車で事故って会社に遅れるわ、怒られるわ、お金もかかるわ・・・最悪」
と思うか、
「あれ以上のスピードで走ってたら大事故を起こしてたかもしれない、助かったな」
と捉えるか、
「これでもっといい車に変えてモテてやる!」
と考えるか、
捉え方はたくさんあります。
プラスの面は探せば見つかる、ということですね。
このプラスの面を見つけやすくするには、「寝る前にその日にあった良い出来事を思い出す」、ということをしてみてください。
良いことに気づきやすくなりますよ。
それからネガティブな気持ちになったできごとを、プラスの面に捉えなおしてください。
どんなことでもプラスの面を探す練習です。
これをしているとリラックスして眠れますし、朝起きたときもネガティブを引きずらないでいれるのでおススメです。
まずは1分間からでいいので、ぜひプラスの面をみる習慣づけをしてみてくださいね。
そうすると、小さなことでも変化や成長に気づいて喜べるようになります。
自分を否定せず、「よくやっているぞ」と自分を肯定できるようになってきたら、色んな事に楽しさを感じるようになっていきますよ。
「自分を責める」「自分が出せない」という時間を長く過ごすと、だれでもどんどん元気がなくなっていきます。
自分の心を抑え込むことをずっとしていると、脳に負担がかかりすぎる状態になるんですね。
そうすると心だけでなく、身体にも不調がでてきます。
休みの日にはあなたの心を抑え込まず、好きなこと、楽しいこと、感動することなどをしてください。
自分の幸せのための行動を少しずつでもしてみてください。
気持ちを抑え込まず「やりたいことをやる」と決められると、仕事との距離がとりやすくなります。
そのやりたいことで感動したり喜んだりすることで心は癒されていきます。
そうすると仕事の辛さにあまり敏感でなくなっていきます。
「仕事の評価 = 自分の価値」と思わなくなるんですね。
休みの日は仕事の反省だけをするのではなく、心を開放してあなたの心が喜ぶことをしてくださいね。
今の職場では
「自分は役立たずなんだ」
「自分は能無しだ」
「社会不適合者なんじゃないか」
「私は社会に必要とされていない、価値なんかない」
などと自分を責めているかもしれません。
でも仕事の種類や人が変わると、快適な距離感で仕事ができることがあります。
得意なことや人が合う職場に出会えると、考えが一変することが本当にあるんです。
「あれ、自分この仕事できるな」
となることだってあります。
本当に、世の中にはいろんな種類の仕事があって、たくさんの人がいます。
今思っているような自分を責める必要がない職場だってあります。
今の仕事の状態だけで、あなたの全てを判断しないでくださいね。
必要があれば他の職場や仕事を探すことだってできますから。
あなたは今「仕事がつらい、仕事の出来ない自分のことがつらい」となっているかもしれません。
でも仕事との適度な距離をもって、仕事自体に集中すること
仕事での評価があなたの全てではないことを知り、
仕事の先にある目標ややりたいことを見つけ、
あなたの心が喜ぶことをして、
小さな変化、成長を喜んでください。
そうしてあなたが自分を責めなくなって、仕事ができてイキイキと過ごせることを心から願っています。